梅雨も明け、すがすがしい夏空の広がるこの頃、ますますお元気でご活躍のことと存じます。関東地方も観測史上初となる6月27日の梅雨明け、雨が続いたのは1週間前後と短い短い梅雨でした。
今回は特別養護老人ホーム「山河」の周辺環境や地域の特色などをご紹介したくお伝えいたします。まだまだ新型コロナウイルス感染には予断を許さない状況、感染者数もやや増加傾向にあり4回目ワクチン接種が急がれる今日ではありますが、落ち着いた折には入居者様、ご家族が散歩など行かれた折に、役立てて頂けたならば幸いです。
杉並区高井戸、武蔵野の面影を残す東京の西部に位置します。いわゆる江戸城からみた城の西、「城西」。その地名から屋号に多く使われるのを見受けられます。最寄り駅は京王電鉄・井の頭線「高井戸」駅、「高井戸駅」のプラットホームは環状八号線(通称・環八)の上に設けられており都会の様相、交通量の多さがプラットホームから伺えます。環状八号線は車が途絶えることがありません、東名道や第三京浜に通じる道とあり、要様な車両が日々行き来しております。
(写真は高井戸地区・神田川)
また特養「山河」は二つの川に挟まれた立地にあります。一つは「かぐや姫」の楽曲で有名な「神田川」と、古くからの情緒あふれる「善福寺川」。両者二つの川は住宅街を細く、そしてえぐられた様に流れる東京らしい川であり、以前には大雨・台風の際に暴れ川とし、周辺に浸水被害をもたらした川でもあります。が、普段はカモや野鳥が憩う趣のある川でありまして、愛鳥家の野鳥観察、ウオーキング・ジョギングコースでもあります。
また高井戸地区の「神田川」川沿いには桜が植えられ、春先にはお花見客でにぎやかそのものです。
(上の写真は善福寺川)
「善福寺川」は杉並区と武蔵野市の堺、「善福寺公園」が起点となっております。「ちなみに神田川の起点は武蔵野市の井の頭公園」。神田川同様に住宅街を蛇行する川でありまして、緑の水草が水面をわかめの様に生い茂り、川沿いは人ひとり通るのがやっと、昭和の趣のある川であります。小説家「井伏鱒二」の小説「荻窪風土記」にも戦前の善福寺川が紹介されており、以前はアユが泳ぐ水量ももっともっと多い川だったようです。
また杉並をはじめとして、昔からのお住まいの方も多く、一歩足を踏み入れればおよそ40~50年前と何ら変化ない景色がそこに広がっており、また農家の方も多く杉並区とは言えどもこの時期にはトウモロコシ畑、クリ畑と都心の趣と昔からの趣が共存している、それが高井戸地域であります。
京王電鉄・井の頭線「高井戸駅」の次の駅は下り、「富士見ヶ丘駅」であります。住宅街にある駅ですが、名の由来の通り、富士山を眺望できる箇所がいくつかございます。この路線間、最も井の頭線を眺めるにうってつけな箇所があります。ちょうど高井戸駅から土手を下るがごとく、富士見ヶ丘に辿る路線は鉄道フアンにはたまらない眺望、数々の車体カラーを見る事が出来ます。(さて、井の頭線の車体カラーは何色でしょうか!?)お子様連れのご家族が電車にむかい、手を振る光景をよく見受けられるスポットです。
また沿線には多くの紫陽花が植えられ、そうした景観の中を行き交う井の頭線に、かつての「風待ちロマン」を彷彿させる、私鉄沿線の雰囲気がそこにはあります。入居者様の、お孫さんとの散歩の折には是非お勧めです!(高井戸駅より徒歩5分)
高井戸には社会福祉法人・浴風会があり、特養「山河」でも受診される方、また隣接する施設内外よりご入居やご転移があります。こちら「浴風会本部」は昭和2年に完成、赤レンガの時計台でありまして東京大学・安田講堂などデザインした「内田祥三」の設計と言われています。撮影でドラマや映画等でも使われる建物でして、時代を感じさせる趣、浴風会本部正面には5~6月にはバラ庭園となります。大戦による戦火の中、東京は古い建物が少ないですが、今でも現役で使われている建物、高井戸・富士見ヶ丘周辺ではシンボルとなっております。
新型コロナウイルス蔓延が落ち着いた折には、ぜひ特養「山河」のある高井戸周辺を知って頂きたく、いずれも高井戸駅より徒歩10分範囲内でございます。都心の中でのオアシスを見つけて頂けたならば幸いです。おって、次回は荻窪方面をご紹介したく、一読して頂けたならば幸いです。
入居者様ご家族に際しましても、梅雨明けの暑さひとしおでございます。何卒ご自愛の上、ご活躍下さい。
2022年6月29日 特養「山河」 広報イベント委員会・一同