今回は普段行っているサービスの中で職員が感じて文章にしていた物を紹介します。
Sさんは元気な頃から散歩が日課でしたが施設入居を機にそれがなくなってしまいました。
筋力低下、ストレスは誰もが案ずるところでしたので利用中、外を散歩してもらう
プランが考えられました。しかもマンツーマン対応です。
小雪がちらつくその日、日本列島は寒波でした。北日本では暴風雪・・・
Sさんは折り紙教室に参加したものの ″やっぱりやめた″ になってしまいました。
そこで、職員皆が躊躇していた散歩が実行されました。外に出るとSさんは、
『これぐらいの寒さはこの時季のもので何でもないね。』と言いました。
案の定、近隣の職員から『この寒いのにどこ行っきょん?』と声がかかりました。
Sさんは鼻水ですが、散歩後の表情はすがすがしく、『よかった。よかった。』と
何度も言っていました。
Sさんの散歩は現在も毎日続いています。
数年前と全くお変わりのない体力は散歩が支えている事を実感しています。