7月に開催された1・5階の家族懇親会のご様子は以前にもお伝えしましたが、
8月には2階の、そして9月には3階の家族懇親会が行われました。
ご多忙な中、多くのご家族様にご参加頂き、
日々のケアのことや、ご意見・ご質問など、
直接現場の職員や同じユニットのご家族とやりとりができるよい機会となったようです。
長い方では入所から5年目を迎えられる秋月。
しかし、ご家族様同士がお顔を合わせてゆっくりと交流ができる機会はそう多くありません。
自己紹介と併せ、
ご入所に至る経緯をそれぞれのご家族様からお話しいただいたユニットでは、
在宅介護でのご苦労や、
病院や施設の期限・費用に追われたご経験などが多く話題に上り、
ご家族様同士でも深い共感を呼んだようです。
また、ご利用者様の元気だった頃のお話も伺えました。
普段、秋月での生活をサポートしている職員ですが、
生活歴や介護歴・ご本人様への想いをご家族から直接伺うことで、
ケアを深めるヒントを沢山いただいたよい時間となったようです。
こちらは2階の家族懇親会のご様子です。
ユニットごとの質疑応答でも質問が挙がり、
また冒頭の施設長挨拶でも触れられたのが
「秋月でのお看取り」に関することでした。
「自然な老衰が一番だと思うけれど……イメージがわきません。」
「時々、1階でお別れ会をやっているのを見かけますが、
費用はどれくらいなんですか?」
今までの具体的な事例をいくつかご紹介させて頂くと、
皆様非常に真剣に耳を傾けられていました。
ご本人様の状態の低下を感じ、
ターミナルを意識されるようになったご家族様も少なくないのでしょうね。
利用者様ご本人にとって、またご家族様にとって、
満足感の高い最期とはどんなものか。
これは秋月だけでなく、医療・福祉の業界全体としても、また世間一般的にも、
今最も関心の高い事項の一つであるといえます。
また、こちらは3階の家族懇親会です。
写真やユニットの行事の紹介を模造紙にまとめ、
日々のケアや行事について紹介したユニットもありました。
また、職員の顔や名前が判らないという事前のご相談を受け、
職員の顔写真と自己紹介、どの利用者様の居室担当かを資料で配布したユニットもありました。
更に、あるユニットでは、日々のご様子の紹介の際、
レクリエーションの充実についてご家族様から熱いリクエストを頂きました。
秋月のレクリエーションは基本的にはユニットが企画致します。
人員配置との兼ね合いで予定が叶わないことがあったり、
個別・集団のリハビリテーションが日常的な介護老人保健施設、
レクリエーションに重きをおいた有料、
ご入居されている方の自立度が高いケアハウス等からいらっしゃった方には、
秋月での生活が物足りない部分は確かにあるかもしれません。
どんなレクリエーションなら、重症度の高い方にも楽しんでいただけるか?
シフトの調整や他部署への声掛けなど、なんとか工夫して必要な人員配置を確保することはできないか?
入浴やお食事、排泄などの基本的なケアのスケジュールはどうしたらいいか?
職員も日々頭を悩ませ、試行錯誤しながらの現状があります。
それでも、今よりほんの少しでもよいケアを目指して……
貪欲に突き進んで参りたいと思います。
ご家族様からいただくご相談やご指摘に、そのヒントを得ることも沢山あります。
今回の家族懇親会をステップに、
職員個々が、そしてユニットが、そして秋月全体が、
一歩前に進んでいけるように――今後とも、
あたたかいご理解・ご協力をどうぞ宜しくお願い致します!