ある日のおやつのご紹介です。
毎日出されるおやつが飽きてきたのか残される方が多くなっていたので、
何を提供すれば喜んでもらえるのか栄養士と話し合いを行いました。
そこで、徳島にはたくさん有名なお菓子があり、そのお菓子を提供したら、
昔を思い出したり、昔話に花が咲くのでは?と考えました。
その第一弾として、徳島の人ならだれでも知っている、「金長まんじゅう」を
提供することにしました。
こちらが金長まんじゅうです。
金長まんじゅうは、チョコレートを練りこんだ皮に白あんを包んだまんじゅうです。
名称の「金長」は、地元に伝わる民話である『阿波狸合戦』の狸の名前から取られ
ており、歴史のあるお菓子です。
思惑通り、入居者の方から「懐かしいなあ、昔よう食べたわ。」、「親戚の人がくれた
ら子供が喜んでな~」と昔話に花が咲き、喜んでいただけました。
金長まんじゅうの中身はこちらです。
しかし、個人的には大満足だった今回の徳島の銘菓の提供でしたが、
最近やる気満々の厨房職員達が・・・
「買ってきたものを出すだけなら誰でもできる!手作りおやつを始めます!!」
と言い出しました。
今まであまり作ったことがないのに大丈夫かなあと心配していましたが、
おやつ作りが趣味という、H調理員が家で練習してきましたと
抹茶のムースを作ってくれました。
試食の段階で大評判!
ケアハウスでは夕食時に提供するのですが、自分が記憶する中では初めて、
おやつを全入居者の方が残さず食べてくれました。
そして、「今日のおいしいなあ」、「どしたん、こんなん初めてでぇ」、
「また出してよ」とと称賛の嵐でした。
すぐに厨房職員に報告し、みんなで大喜び!!
頑張ってくれたH調理員もうれしそうです。
しかしこれで終わらないのが、今の厨房職員達です。
「最近寒いので、食事で温まってもらいたいので、鍋をしましょう。」と言ってきました。
次は食事の改革です。
その気持ちにこちらは心が温まりました。
提供した鍋は、大きな鍋でみんなで食べるタイプではなく、ひとり用の鍋です。
そのため、残った出汁で雑炊をする方など好きな食べ方が出来ます。
夢中で食べる皆様!写真を撮っているのにも気づきません(T○T)
ケアハウスでは、食事の要望がすごく多いので、入居者の方は今回の取り組みを
本当に喜んでくれました。
入居者の方の喜びの声は、自分たちの仕事に対する意欲にもつながります。
入居者の皆様と職員が
「この施設に入居して良かった。」、「この施設で働けて良かった。」と周りの人たちに
自慢できるように、今後もサービスの向上に努めていきます。