11月初旬に立冬を迎えてからというもの、
日にひに寒さが本格的な冬仕様になってきましたね。
早番の職員の出勤は大抵日の出前、
寒さが身にしみる切ない季節です。
こんな日には、あったかいココアやコーヒー、ほっかほかの中華まん、鍋に熱燗……
恋しくなりますね。
えっ、ボーナス前なので懐も寒い?
……何とかして下さい、施設長!
ということで、せめて利用者様にはあたたかいものを召し上がっていただこう!と、
3CDユニットがほうとうの昼食レクを企画致しました。
ほうとう とは、元々は山梨県のあたりの郷土料理だったようです。
「平たい麺を使っている、かぼちゃが入った味噌うどん」というイメージですが、
地域によっては小豆を入れたり、味噌でなくチゲだったり、
麺がすいとんのようなかたちで出てくるところもあるようです。
本来はうどんと違って塩を生地に練りこまないので、
生麺の状態からたっぷりの野菜と煮込んでいくものだとか。
台所に立っているのは、管理栄養士の職員S氏!
手際よくたっぷりの野菜を氏も下ごしらえしていきます。
そして、それをじっと見つめるH様。
「……。」
昼食レクのいつもと違う雰囲気を感じ取っていらっしゃるようです。
ベテラン主婦の職員K氏も得意の包丁をふるってくれました
「白菜は繊維が多いから、小さめに刻んだ方がいいよね。」
配慮が光ります!
お味噌のいい香りがふんわりユニット一杯に漂ってきて、食欲をそそります。
カボチャなどの根菜類は、
よく煮溶かせば汁にとろみがつきますし、
嚥下や咀嚼が思わしくない方にも召し上がりやすいメニューです。
麻痺があったり、口唇周りの筋肉がうまく働かない方にとっては、
長い麺を啜るのは一苦労ですが、
一人ひとりに合わせ短くカットすることで解決!
お昼時のいい匂いに誘われて、皆様ユニットに集まってきました。
「今日はお味噌のうどんね!美味しそうだこと。」
「腹が減ったような気がしてきた。」
どうぞどうぞ、召し上がれ!
あつあつ・ほかほかのうどんをいただいて、
みんなにっこり笑顔になりました。
「あったまるね~っ‼」
職員もお相伴にあずかって……出汁がきいていいお味でした。
これからまだまだ寒さは厳しくなっていきますが、
職員も利用者様も、風邪をひかずに春まで乗り切っていきたいところです。