保育園の子どもたちをお見送りし、午後の部の準備が忙しく始まりました!
「この椅子はこのテーブルとセットにして…」
「このソファを置いたら雰囲気が出るかな?」
利用者様をお客様としてお迎えする喫茶には慣れている職員ですが、
本日のゲストは地域に暮らす一般の方々――、いつも以上に緊張します!
元シェフ・相談主任 職員Nのプロデュースで、
5階の秋月ホールもまるで高級なサロンの様なしつらえに!
「秋月じゃないみたい。」と職員の目もまんまるくなりました。
お揃いの青チェックのエプロンを身に着け、
お客様をお迎えする職員の気持ちも高まります!
この日のために用意した、ウェルカムボード!
開場14:00~の予定でしたが、
お客様が早々といらっしゃり、予定より早くご案内することに。
我らがピアニスト・川内 麻紀さんが、
急遽BGMを生演奏して下さいました。
会場全体が素敵な音色に包まれ、
来客されたマダムもウットリ…。
ピアノの美しい旋律が流れるしっとりとした雰囲気の中、
開場隅っこの即席キッチンでは
お客様のオーダーを受けた職員が大忙し!
しかし、ユニットで利用者様の個別のオーダーをとることには
慣れている職員たちです。
冷静かつ的確に、かつ手早く、
テーブルにオーダーを届けていきます。
ここはまるで本物のカフェかレストランか、と
錯覚するほどの手際の良さでした(といったら言い過ぎかもしれません)。
会場も賑わってきました。
そして、開演時間になったところで、広報・イベント委員や施設長から挨拶です。
「開設丸4年、5年目に入っていくにあたり、
今後ますます地域の皆様に愛される施設づくりを
目指していきたいと思ってます。」
施設長の決意表明に、
会場からは温かい大きな拍手をいただきました。
そして…コンサートが始まります!
ピアノは、月2回の「ピアノと唄の会」を主宰して下さっているプロピアニスト、
我らが川内 麻紀さん!
ソプラノは、麻紀さんのご友人で、
度々徳島 法人本部でのコンサート活動にもいらして下さっているという
千石 史子さん。
クラシックの「アヴェ・マリア」から始まり、
ピアノだけの「幻想曲 さくらさくら」や、
世代を問わず教科書で親しまれてきた滝 廉太郎「花」「荒城の月」…
美空ひばりの「川の流れのように」etc…。
楽しいトークも織り交ぜながら、
まさにあっという間の40分間でした!
アンコールは、東北大震災のNHK 復興支援ソング
「花は咲く」。
今回演奏されたどの曲も素敵でしたが、
とりわけこの曲は、ぐっと心に感動を呼んだことと思います。
『誰かの歌が聞こえる 誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える 悲しみの向こう側に』
『花は 花は 花は咲く 私は何を残しただろう』
ソプラノ歌手の仙石さんも、仙台にお住まいで、
この歌には思い入れがありますと話されていました。
目を閉じてじっと聴き入りながら、
そっと目頭を拭ったご婦人もいらっしゃいました。
静かなひと時、ピアノの美しいメロディとソプラノの歌声に乗り、
聴く人一人ひとりの心へ
想いの波紋が広がっていった時間だったように感じられました。
そして、コンサート後にはお客様側からの嬉しいサプライズが!
まさかの大きな花束贈呈に、出演者のお二人もぱっと笑顔になりました。
有難うございます!!
「ありがとう。」「本当に素晴らしかったわ。」
コンサートが終わると、皆様にこやかにお帰りになられました。
地域に向けたコンサート、秋月でも初めての試みでしたが、
成功をおさめた、と言えるのではないでしょうか。
外出支援をして下さったケアハウスの職員さん含め、
ご来場いただいた皆様に心から感謝です!
今後も地域の皆様とのかかわりの中で
地域に根差す、地域に開かれた施設づくりを志して参ります。
5年目の秋月に、乞うご期待!