9月 施設内研修のご紹介
毎月開催されている施設内研修、
9月の講師は井上施設長です!
テーマは、『認知症の方の気持ちを理解する』。
前半は、「認知症ってどんな病気?」
と実態や病理を理解するところから。
経験の浅い職員は、
認知症の種類の多さにびっくりしていました。
個人差があるのは分かっていますが、
タイプに応じた対応方法があるというのは
目からウロコだったようです。
後半はグループワーク。
テーマは
「年齢を重ねるが故に大切なもの・ひとを失う気持ち」
「私が認知症になってもこれだけはしてほしい」
ご家族の気持ち、ご本人の気持ち…
忙しく通り過ぎていく日常の中で、
改めて立ち止まって考える機会は貴重なものです。
その話しあった内容を踏まえて、
介護職員として「私たちは~します」を発表しました。
ほとんどのグループが、
自分の望みを聞いてほしい。
意思の確認をしてほしい。
と意見をまとめていました。
グループワークを行ったのは、
現場職員の思いやケア方法を共有してほしかったからです。
自分の意見を言い、
他者の想いを聴くことで、
自分自身のケアの在り方を見つめなおす
よい機会とできたらな、と考えました。
「難しい方の対応の勉強になった。」
「自分が認知症になったら…って、初めて本気で考えました。」
「もっと認知症の勉強をしなければと思った。」
「他の職員と話せてよかった。」
「もっとグループワークをやりたい。」
研修を受けた職員からも、
多くの意見が出ました。
認知症を患う方の介護というのは、
大変難しいものです。
沢山の専門機関や専門的な資格があったり、
ケアの方法論も様々に構築されています。
しかし、その入り口にあるのが
『認知症の方の気持ちを理解する』ということ。
それは、認知症という病気を理解し、
認知症の方の気持ちに寄り添うことです。
秋月の入居者様も、殆どの方が
認知症の診断を受けていらっしゃいます。
介護のプロとして、我々多職種は連携してケアにあたり、
最善の対応方法を考え実践する必要があります。
「気持ちに寄り添う」とは、
自分本位のケアではなく
相手の気持ちを分かろうと努力する姿勢を持ち続けることです。
それは、介護に携わるどんな人でも、
プロフェッショナルでも、素人でも、
経験が浅くても、
熟練した職員でも、
大切な礎となる部分ではないかと思います。
逆にいえば、
どんなに技術や方法論に長けていても、
そこが伴っていなければ中々成長していけないものかもしれません。
ただ、想いだけでは何もできないのもまた事実であり…、
何事もバランスが重要です。
勉強を怠ることなく、
入居者様の事を第一に考え、日々のケアを頑張りたいと思います。
9月の研修参加者は2回で28名でした。