オアシスを受けるお花器は2色、
花材はクリスマスを意識した色みで揃えて下さったそうです。
「この時期はヨーロッパあたりではクリスマスの市場が立って、
ホントにクリスマスらしくなるんですよね。
機会があってあちらに伺ったとき、
向こうの市場では移動遊園地なんかもよく見かけましたよ。」
お手本を手際よく活けながら、先生がこんな話をすると、
「移動遊園地、小さい頃に見たことあるよ。」と利用者様が応えます。
「私はないなぁ。でも豊島園のメリーゴーランドなら見たことある!」
「知ってる、あれ歴史があるのよね。」
さすが練馬区民! 皆様よくご存知ですね。
さて、赤いカーネーションを中心に、
白いカーネーションと瑞々しいグリーン、
可愛らしいピンク色の実が彩りを添える本日のお花たち。
和気あいあいとお喋りを楽しみながら出来上がったお手本が、こちら!
まぁるい可愛らしいフォルムにまとまっています。
さぁ、ではいよいよそれぞれの作品作りです!
「どれから挿そうかね…」じっくりとお花を選んでいるのはS様。
カーネーションを一つひとつ手にとって構図を思案している様子なのはT様。
カーネーションも華やかだけど、T様ならバラくらい豪華でもよかったですね、と
職員が声をかけると、
茶目っ気たっぷりにニヤッとして
「次はあなたのお財布から奮発してね。」と冗談で返して下さいました。
センターの赤いカーネーションをお手本通りに刺したK様。
「次はグリーンだけど、長さに迷うね。」
T様は白いカーネーションを活けていかれます。
「短めに、可愛らしい感じって先生仰っていたわね。」
おや、こちらではケアマネージャーT氏とH様がコラボレーション!
「これ、硬くて切れないの。」
「勿論僕がお手伝いしますよ。」
公私ともにジェントルマンなケアマネージャーT氏、
さりげないサポートはさすがですね!
H様、K様の作品は、とてもバランスがよく、
どことなく活け花の雰囲気にまとまっています。
「華道をされていたんですね~。」と大澤先生がほめると、
二人とも恥ずかしそうに「昔取った杵柄ね。」と微笑んでいらっしゃいました。
F様も出来上がりに満面の笑み!
中央の大きい真っ赤ななカ-ネーションがなんとなくF様らしさを感じさせます。
フワフワ・キラキラのセーターが、
クリスマスらしい雰囲気をさらに高めてくれていました。
今回は男性で唯一の参加者だったA様、
器用にお花を扱われ、素敵な作品を仕上げられました。
ほめられると「そうかい。」と照れながらも、満更でもなさそうなご様子。
奥さまかお嬢様へプレゼントですね、と職員が話すと、
にこにこと笑っていらっしゃいました。
F様の作品も、お手本に倣った可愛らしいフォルムです。
Y様は大きなカーネーションを敢えて高い感じに活け、
他の花材をバランスよく配置しています。
「背の高い感じがY様らしいですね。」と大澤先生に褒められ、ほほほ、と
お上品に微笑まれていたY様でした。
皆様一人ひとり大澤先生にアドバイスを貰ったり、講評を受けたりして、
1時間はあっという間に過ぎ去っていきました。
個性の光るフラワ-アレンジメント、職員も毎回出来上がりが楽しみです。
大澤先生、またよろしくお願いいたします!