ケアの現場では、病院でも、施設でも、在宅でも、
度々課題となる褥瘡(いわゆる床ずれ)。
褥瘡委員会は、まさにその名の通り、
褥瘡の早期の発見・治療や予防のために結成された委員会であり、
看護師や理学療法士も所属しています。
褥瘡は、一般的にはⅠ~Ⅳ度の4段階からなるとされていますが、
秋月では現在独自のスケールを用いて評価しています。
高齢になればなるほど繊細な肌質の利用者様が多く、
寝具や洋服のしわや、乾燥で赤みが出やすかったり……
ケアの中で発見した肌の赤みが、
すぐに消えるものなのか、初期の褥瘡なのか、何か対策や処置は必要なのか…
施設全体で共通の認識を持つことが大切です。
処置の方法等も時代とともに変遷してきており
(円座がよいとか悪いとか、
傷口に砂糖を塗るのがよいとか悪いとか、
色々議論があります)、
現場の職員も常に最先端の理論・治療法を勉強しています。
研修の後半には、実践的な体位交換についての演習も
組み込まれていました。
理学療法士の指導の下、
効果的な体圧の分散についてみんなで考えます。
「円背の利用者様で、仰臥位がとれないんだけど、
仙骨がかなり赤くなって痛がる方がいて…」
「クッションの配置に毎回悩むんだけど…」
出てくる質問も様々ですが、
せっかくの機会なので一つ解決していきます。
委員会の企画する研修はどれも現場のケアに直結するものが多く、
身近な事例から具体的に学んだり、
今一番伝えたいことを委員会が発信したり、秋月の最前線です。
企画から準備をするまでは骨が折れますが、
こういった機会をうまく活用して、施設全体のケアの統一を図っていけるといいですね。
For Staff, By Staff, Of Staff
(職員の、職員による、職員のための)が
秋月ケアをよりよいものにしていきますように!