全体研修として、介護体験研修会を実施しました。
当施設で行っている介護体験は、専用のシステムを用いて
障がいのある状態を疑似体験したり、ミキサー食・とろみ食
などの食事体験や車椅子の乗車体験、車いすやストレッチャー
に乗って専用車に乗るなどして利用者様の身体状況や気持ち
を理解することを目的とした取り組みです。
今回はその中から疑似体験について紹介したいと思います。
擬似体験のシステムとは、加齢に伴う自然な身体変化や脳卒中
などの病気の後遺症、 けがや事故など障害によって生じる日常
生活の不自由さを体験できる高齢期疑似体験システム「シニア
ポーズ」を徳島県介護実習・普及センターにお借りして行いました。
シニアポーズ装着時は四肢の自由が利かなくなった状態に加えて、
色覚変化を擬似体験できるゴーグルや老人性難聴を擬似体験
できる耳あてなど、さまざまな器具を身につけて、階段の昇降や
室外に出てみるなどしましたが、とても一人で歩ける状態でなく
職員の介添えがなければ怖くて動くことが出来ませんでした。
実際に疑似体験をすることで、「自分が高齢者だったらどんな介助を
してもらいたいか」を考えたり見つめなおすことができました。
この体験を活かし、当施設をご利用いただく利用者様が安心して
お過ごしいただけるよう、努めていきます。