2EFでは、毎月1回、
入居者の皆様にご参加いただきながら
調理レクリエーションを行っています。
今年度も、桜餅、たこ焼き、ポテト餅…と
楽しんできましたが、
8月はやや難易度を上げ、本格的な調理に挑戦!
カレーとマカロニサラダ作りです。
皆様、包丁をもつと自然と姿勢も美しくなります。
顔つき真剣そのものです!
一切れひときれに
「おいしくなぁれ、おいしくなぁれ…」と
気持ちを込めて下っているのが
よく伝わってきます。
にんじんは固いので難しいですが、
そこは昔取った杵柄、
鮮やかな包丁捌き!
トントンと小気味よい音が
ユニットのキッチンに響いていきます。
じゃがいもはちょっと滑りますね。
慎重に! 慎重に!!
N様は、ベッド上からご参加下さいました。
サク、サク!
ベテランの腕前です。
「昔はね、食べ盛りの子どもたちの分を用意するでしょう。
お鍋一杯にカレーなんか作ったら、
ジャガイモも玉ねぎも、
幾つもいくつも使ってね…」
誰かが懐かしそうに昔語りを始めると、
そうね、ホントねと誰かが頷き、
そういえばウチで前にね…と職員も加わって、
家事・育児あるある話で大盛り上がり。
和やかなひとときです。
そして、あっという間に完成!
大鍋にどーんと、20人分のカレー!
そして、マカロニサラダです。
ごはんが炊ける匂いやカレーの香り、
う~ん、食欲をそそられます!
自分たちで作ったとなれば尚更ですよね。
「いただきます!」
「召し上がれ~。」
中々外出もできづらい日々の暮らしの中で、
少しでも、生活に変化を持って楽しんでいただきたい!
2EFユニットの調理レクリエーションは、
そんな職員の思いからスタートしました。
月極めの担当職員が、
食べたいものを利用者の皆様に訊きながらメニューを決定します。
そして、管理栄養士や厨房と
食材や値段を相談し、
調理の過程や、盛付け、後片付けのことまで
具体的にイメージしながら
企画していきます。
普段は細かく刻まれたものやお粥を召し上がる方も、
行事食はそのまま食べたいといったご意向もあります。
安全に美味しく召し上がっていただくために、
嚥下状態の確認も欠かせません。
麻痺のある方が、
どうしたら包丁で怪我のないように楽しめるだろうか…。
危険認知が難しい方が火傷しないように、
席を工夫しようか…。
喉に詰まらないように、
具材の大きさや、ご飯・カレーの粘度をどうしたらいいか…。
考えうる危険を、未然に防いでいく。
日々の小さなレクリエーションの中にも、
リスクマネジメントの大切さを実感します。
何気なく考え、
職員間で話題にし、
更には改善していくことが、日頃のケアの向上に繋がると信じて。。。
2EFは来月も、
職員皆でたくさん考え、悩んで、工夫しながら、
安全・安心で、
美味しく楽しい調理レクリエーションを
企画して参りたいと思います。