それは10月25日のことでした。
1階の玄関から研修室まで、利用者様がずらり……。
秋月最高齢106歳のA様も、
この日は目をしっかりと開いて観覧席に参列されました。
「いつ来るの?」
「まだなの???」
職員も玄関の方を覗きに行ったり、
テラスから外を眺めてきょろきょろしたり、とにかく皆そわそわ。
いったい何事か⁉
そう、今日は、裏のアスク石神井台保育園の子どもたちによる仮装行列が
秋月へ遊びに来てくれることになっているのです。
「あっ、いらっしゃったみたい~‼」
お待ちかねの可愛いお客さんたちに、皆様もうメロメロ。
「まぁまぁ、まぁまぁ、よく来たねぇ!」
「可愛いねぇ~、本っ当に可愛い‼」
「握手して頂戴。あなたいくつ?」
満面の笑みで車椅子から身を乗り出し、熱烈な大歓迎です。
「うちにもひ孫がいるんだよ。」
「妖精さんがいる。ちび魔法使いさんもいる。あっちはディズニーね。」
一階をぐるりと練り歩き、
研修室では『トンボのめがね』を歌ってくれた園児さんたち。
大きな拍手をもらって、
ちょっぴり照れくさそうにしていました。
「また来てね。」
「もう帰っちゃうのね?」
利用者様たちの見送る中、可愛いハロウィンパレードは去っていきます。
玄関から最後の子が出て行った後も、皆様は研修室の大きな窓から名残惜しそうに
いつまでも手を振って下さっていました。
子どもたちに元気をもらったひと時でした。
また来年も待ってるからね~!