ケアハウスのブログでも紹介して頂いていますが、7月に香川県で行われた
四国老人福祉施設研究大会で認知症ケアの取り組みを発表する機会がありました。
その内容が評価され、10月6日、7日に行われた全国老人福祉施設研究大会でも
発表の機会を頂きました。今年は山形県での開催でした。発表役の私とPC操作役の
H職員(求人パンフのモデル職員さんです。)共に山形は初めてです。
どんな美味しいものが食べれるか、楽しみの出張でした。 ではなくて・・・
全国の方にいこいの取り組みを知って頂けるチャンスに気持ちが高ぶっていました。
発表は思いのほか緊張してしまい、思うように伝えられませんでしたが良い経験になりました。
発表内容を簡単に紹介します・・・
利用当初、BPSDが顕著で暴力や介護への抵抗が激しかったK利用者様。
本人から聞いた情報(昔していたスポーツ)を基に対応すると笑顔が見えました。
手応えを掴んだと思い同じ対応を行うも物が飛んできます・・・
笑顔どころかむしろ荒れている様子。仕方なく行った対応が
K利用者様を他の利用者様から遠ざける対応でした。
苦情や事故の件数は減りましたがBPSDは解決していません。
そこで、″ひもときシート″を活用した話し合いを行いました。
シートを考える中でK利用者様の心のニーズが見えてきます。
そこから導き出された対応を行いながら職員はK利用者様に共感していきます。
徐々にK利用者様の心も解き放たれ現在は自然に笑うようになりました。
本人から聞いたスポーツの情報は、本人ではなく娘さんがしていたスポーツ
だった事がわかります。本人の言葉を大切にする事は勿論重要ですが
根拠や裏付けが無い対応方法では、その場しのぎになる事を身を持って
経験しました。現在は職員に依存し過ぎているという新たな課題が浮かび
上がっていますが普通に笑ってくれます。この笑顔が続くよう
これからも共にありたいと思います。