エレベーター前のホールやユニットの中を、
いつも季節に合わせて装っている
3ABユニット!
「春らしいね。」「生花なんていいわねぇ!」と、
ご面会のご家族の皆様にも、
施設内をお散歩する利用者様もほっこり。
小さな春をお届けしています。
そんな3ABユニットで、
恒例になりつつある
ご家族のボランティアによるお茶会が開催されました!
着物の先生たちを目にすると、
なんとなく背筋がしゃんとする男性陣、
昔懐かしい思い出語りを始める女性陣。
3ABユニットではお元気な方が多く、
先生に教わりながら、
入居者様がご自身でお茶を点てられるお姿もありました。
本日のお茶菓子はこちら!
某デパートにわざわざ足を運んで下さったとのこと。
上品な餡の練切りと、蕎麦ぼうろ、
それに美しく色をつけた求肥をはさんだ、春らしい明るい色の最中。
「高級和菓子ですよ~!」と先生に教えてもらい、
美食家のK様の目が輝きます。
「うん、美味い!」
K様、今日はお嬢様がこのお茶会に参加されており、
「いい御嬢さんね~。上手にお育てになったわね!」
「綺麗な御嬢さんね~。」
と皆から声を掛けられて、嬉しそうです。
「私は裏千家を10年やっていたのよ~。」とM様。
「今は片側に麻痺があって思うようにできないけど…」
ならば、職員が器を支えるお手伝いをいたします!
真剣そのものの表情で、
お茶を点てて下さいました。
「私もね、広島にいた頃は生徒さんをとっていて…
夢のまた夢ねぇ。」とお上品にはにかむF様。
お茶碗の返し方、
作法のお辞儀や言葉、
ちょっとした細やかな所作がさすが!という感じです。
職員Mは、
F様にお茶を点てて頂きました。
先生に教わりながら、
親子でお茶を点てあったT様。
「慣れないけど…」とはにかみながら
素敵な笑顔を見せて下さいました。
いつもはあまり水分を摂らないM様。
職員の方でも手を変え品を変え、
試行錯誤しているのですが…
あまり召し上がらないかな? と
少な目に点てたお茶を、
ご自身の手でしっかり持って「結構なお手前で…。」
とにっこり。
あっという間に飲み干してしまって、
職員の方が吃驚しました。
お茶の香りや、
テーブルいっぱいに並べられている美しい形の茶器、
彩り豊かに装った先生方のお着物・帯姿…
日常と違う風景に、たくさんの刺激を受けられたのでしょうね。
I様はお点前を先生に褒められてにっこり。
「私こんなのやるの初めてなんですよ。
女学校時代に習ったのは何年前でしょう?」
W様ご夫妻は2杯目の御代わりもいただきました。
「こうやるの?」
「違うよ、貸してみな。こうだよ。」
もと料理人でいらした旦那様、
愛情たっぷりに奥様にお茶を点てて下さっていました。
「美味しい!」と思わず奥様もニッコリ。
お片付けのひと場面。
ご家族同士もほんの少し交流されたようです。
入居されたT様のご面会に通いながら、
何かの役に立てたらいいな…と
常々考えていたというT様のお嬢様。
もしかしたら、次回のお茶会の
ボランティアのメンバーの一人に
なっているかもしれませんね!?
ご家族に支えられたこのような活動が、
入居者様の大きな楽しみや癒しになっています。
お着物を着たり、
お道具を用意して頂いたりと、
いつもたくさんのご協力、
心より感謝しております。
「いつもと違う皆様のお姿を
職員の方から伺えると、
私たちも楽しみなんですよ!」と、
ボランティアのご家族のお一人がお話して下さいました。
有難うございます。
次回も楽しみにしています!
またお待ちしていますね!