3月の東京、本格的な春はまだまだ先。
あたたかい陽射しが心地よい日があったかと思えば、
冷たい北風に震えるような日もあったり……
「春が待ち遠しいね。」
「もう少ししたら桜だね。」となんとなく気持ちがそわそわしている利用者の皆様です。
そんな中、春を先取り!
大澤先生のフラワーアレンジメントが行われました。
今回は1階・5階の皆様とのお教室。
春らしく可愛いピンク色に、女性の皆様はほうっとため息。
「見ているだけで気持ちが安らぐね。」
「どんな風に活けたらいいかしら。」
M様はご夫婦で参加。
「お花なんて初めてやるね。」
「やってごらんなさい、なんでも勉強だよ。80の手習いだね。」
和やかなご夫婦の会話に、見ているこちらが癒されます。
皆様、真剣な表情でお花と鋏に向き合われます。
全体のバランスを考えて…
メインのお花はもちろん、長さをどうするか、
ちょっとした緑をどこに挿すか…
じっくりと集中し、考えるひと時が脳にとってもよい刺激となります。
「きれいだね。昔みたいにはいかないけど、でも楽しい。」
A様は思わず笑顔。
I様もできあがりを自慢げに見せて下さいました。
「どうだろう、丈を低くすると庭の野の花のようで可愛らしいね。」
先生からもお褒めのコメントをいただきました。
T様の鋏捌きはさすがです。
「茎は斜めに切るので水の吸いがよくなるからね。」
F様もなんとも嬉しそうにお花をオアシスに挿していかれます。
「お花はいいねぇ。いろんな色があって、瑞々しくて……元気をもらえるね。」
出来上がった作品を前に、この満足げな表情!
「きれいだねぇ~。」とじっと見つめて愛でられる方もいらっしゃれば、
テーブルではワイワイと作品の品評会が始まります。
「あなたの作品、素敵ね。」
「お花習ってたの? 慣れてらっしゃるわね。」
「この大きい葉っぱがアジサイみたいね。」
「アジサイといえば、うちの庭には桃も桜もアジサイもあったのよ。」
お花に思いを馳せ、
昔に思いを馳せ、
いつも以上にお喋りも盛り上がります。
来月にはいよいよ春本番、
桜から始まり、春の庭先にお散歩も楽しい季節となることでしょう。
「春になったら。。。」
「あたたかくなったら。」
そんなことばが、利用者の皆様からもたくさん聞かれました。
生のお花を手にし、目にし、
新しい季節の到来をしっかりと実感され、楽しみと期待が膨らむ皆様なのでした。
大澤先生、ありがとうございました。