それは、沖縄出身の
とある利用者の方の一言から始まりました。
「ふるさとが懐かしいなぁ。」
郷里を離れてはや幾年…
ご兄弟や父・母と過ごした懐かしい年月を想う気持ち。
痛いほどよくわかります。
とはいえ、
ご家族でない私たちにできることは限られております。
ご家族に沖縄県の名産品を差し入れて頂いたり、
ご面会を多めにとお願いしてみたり、
地元の民謡のCDを流してみたり…
職員の創意工夫の中、
そういえばこんな団体があったような…と
お招きしたのが、
「上石神井琉球エイサー会」の皆様!
沖縄県の伝統芸能「エイサー」!
ご存知ですか?
ちょっと古い話になりますが、
NHKの朝ドラ「ちゅらさん」でも話題になりました。
もともとは、沖縄県や鹿児島県の奄美諸島で
お盆の先祖供養として始まった伝統芸能なんだとか。
「島」ならではの地方色豊かな風習が
色々と残っているそうで興味深いのですが、
特にこの「エイサー」は、
(といっても、厳かな曲等も勿論あり、場面によっても色々なようですが)
あちらの方々にとっては、
「飲んで歌って踊って…」の代名詞。
お祝いの場にも欠かせないのだとか。
幼い頃から家族や親戚がみんなで集まって、
伝統芸能に親しみながら育つって
なんだか古きよき日本の姿で素敵ですよね。
上石神井琉球エイサー会からも、
トップバッターを務めてくれたのは子どもたちの一団でした!
「かわいいねぇ~。」
「あんな小さい子が!? 頑張れ~!」
子どもたちが登場するだけで、
ご入居の皆様からは拍手喝采。
大きな声援が飛びます。
その後、
沖縄民謡をご披露いただきました。
地謡(ジカタ)といわれる唄い手さん、
京太郎(チョンダラー)とよばれる道化役さん。
この道化役の方が、一番歌や踊り、そして一人ひとりのメンバーに
精通していなければいけない習わしがあるんだとか。
エイサーが始まると、
威勢のいい太鼓の音と掛け声が秋月ホール一杯に響いていきます。
皆様も真剣な眼差しで見つめていました。
エイサーの途中では、
太鼓を叩かせてもらったり、
踊りを教えてもらったり。
演舞は、さすが、お見事!という大迫力でしたが、
そんな中にも入居者の皆様との交流を交えて下さり、
心あたたかなものでした。
最後に、
上石神井エイサー会の皆様からのご提案で、
集合写真をパチリ★
掛け声は「ハイポーズ!」ではなくて、
「エイヤーサーサー!」
エイサーの中にも出てくるのですが、
掛け合いの合いの手の言葉だそうです。
「出会い」「ご縁」を大切に活動されているという
「上石神井琉球エイサー会」の皆様。
本当にありがとうございました。
またぜひお越し下さいね!