ブログにアップするのが少し遅くなってしまいましたが、
9月末の手仕事倶楽部のご紹介です!
今回のテーマは「ちぎり絵」。
折り紙を手ごろな大きさに千切り、
線に沿ってぺたり。またぺたり。
それぞれに割り振られた文字を完成させていきます。
F様は少々ご機嫌斜め。
「やらないわよ。」
「元気だった頃ならいいけど、手もうまいように動かないし。」
「こんな細かい作業、痺れた手じゃ無理よ。」
現役だった頃には、
プロ並みの腕前で和裁・洋裁や編み物等何でもこなしたというF様。
職員の誘いに乗って倶楽部に来ては見たけれど、
いざ作品を目の前にすると、心中複雑なご様子です。
そうですか? じゃあ僕やりましょうかね、と
職員Sが作業に取り掛かります。
「……。ちょっと、もう少し線に沿って貼ったら?」
「こうですか?」
「もうちょっと…。千切り方もそうじゃない方がいいわ。」
「教えて下さいよ。」
不器用な職員Sを見かねて、
しょうがないわねぇ、とF様も折り紙に手が伸びます。
「あなた手が大きいから細かい作業は難しそうね。」
「上手いじゃないですか! さすがですね。」
「昔取った杵柄かしら。」
そういえば僕の実家、F様のご自宅に近いんですよ…なんて話も交えながら、
和気藹々、
笑顔で作品作りが進んでいきます。
もちろん、じっくり取り組まれる方もいらっしゃいます。
「秋、の字は画数が多いから難しいね…」と
慎重に折り紙を貼っていくのはY様。
K様とO様はお二人で仲良く相談しながら作業中。
「貼るの、どれくらいの大きさにした?」
「これこっちでいいと思う?」
日頃から編物で指先を鍛えていらっしゃるY様、
笑顔を浮かべる余裕もあるようです。
「こつは、大きいのを貼ってさっさと済まそうっていうずるをしないで、
コツコツ気長にやることね。」
さぁ、でき上がりです。
「もう100歳だからね~、
難しかったけどなんとかでき上がったよ!」とT様。
だんだん千切り方が雑になってましたよ~と職員に指摘され、
苦笑いしていました。
M様、「何がなんだかわかんないねぇ。」といいながらも、
でき上がった作品を前にちょっぴり誇らしげです。
I様、F様もそれぞれの出来上がりにニッコリ。
N様はお嬢様と一緒に参加して下さいました。
「祭、の字は難しいねぇ! 細かいところが多いから…」
「でもお母さん上手にできたじゃない。」
色合いも赤と黒で、それらしく仕上がりました。
O様はとにかく仕上がりが手早く、
皆が吃驚するほどのスピードで完成させていらっしゃいました。
わいわい、がやがや楽しくでき上がりを迎えた
手仕事倶楽部。
更にひと手間職員が加え、11月の秋月祭の前には
玄関や廊下に掲示していく予定です。
でき上がりをお楽しみに!