ある認知症ケアの研修でこんなことを聞きました。
利用者様の一日の気分をお天気で表す。自分たちも晴れの日もあれば、曇りの日もある。
それは利用者様も同じです。そのお天気を知ることで、その日の対応が変わってくるだろう。
お天気を知ることが次の支援につながるだろう。 というような内容でした。
人間、喜怒哀楽があり、
私も出勤前に夫と言い合いしそのまま職場に来ると何かもやもや・・・(+_+)
お天気が曇りのまま出勤するときもあります。
何かいいことがあった日にはテンションが上がっています。 お天気は晴れです。
何か悲しいことがあった日に「おはよう!」と相手が元気よく挨拶をしてくれても、
その気持ちに応えれない時もあります。
認知症利用者様も同じだろう。 曇りの日には曇りの対応を、晴れた日には晴れた対応をする。
これこそ「相手を思いやる挨拶」です。
最近では「相手を思いやる気持ち」を持って仕事をすることの大切さを身に染みて感じています。
これは利用者様支援、職員間の仕事進め方にも同じことが言えます。
新しくとり入りいれた支援をお話しさせていただきます。
まず、その日の利用者様のお天気を知ることから始めました。
お天気を知ることで、次に何をするべきなのか支援が見つかるのではないか。
また、帰宅時には皆様に晴れの状態でかえってもらうことを目標にしました。
職員、皆がわかりやすいように、うちではお天気を矢印で表示するようにしています。
晴れ(気分がいい)=↑
曇り時々晴れ(やや気分がいい)=↗
曇り(普通)= ━
雨(やや気分下がり気味)= ↘
嵐(気分下がり気味)=↓
利用者の情報を記入する健康チェックというものをいこいでは用意しています。
主に排便の有無や食事量等、
その日の排便の有無や状態がわかるシートになっています。
その隅に、来園時、昼食後、帰宅前と矢印を記載するようにしました。
矢印が下がっている方にはアプローチが必要と昼の申し送り時に全職員に働きかけます。
矢印を上に向けるにはどうしたらいいのかという支援から、
職員の気づきがたくさん現れるようになりました。
気づきの話はまた今度お話ししたいと思います・・・。