3月のフラワーアレンジメント、
メインはこちらです、そう、桜!
「まだこれから開いてくる枝なんですよ!」と大澤先生。
オアシスにきちんとお水をあげていれば、
長く楽しめそうですね!
彩りを添えるメイン以外の花材も、
ピンク色を中心に揃えて下さいました。
フレッシュなグリーンも目に鮮やかです。
さて、大澤先生から説明です。
「枝を切るのには少し力がいるから、
くれぐれもムリされないように!」
皆様真剣に頷かれます。
では、実際にやってみましょう!
「ちょっと! お花の長さはこんなくらいでいいの?」
今回が初めてのM様、ちょっぴり不安そうです。
大丈夫、すぐに職員がサポートに駆けつけました。
「……短すぎたかしら…。」じっくりと考え込まれているのはI様。
ご自宅では、ご主人が丹精込めて育てているお庭が、
本当に見事でいらっしゃいました。
面会を欠かさない優しいご主人、
いつもそのお庭から小さな季節をそっと切り花にして、I様のお部屋に活けて下さいます。
「出来上がったらご主人に見せましょうね。」と職員が話しかけると、
I様もニッコリと頷かれていました。
こちらは、御年101才を迎えられようというI様。
「私は春を迎えるのも100回を超えてしまうけど、
何度眺めても、桜はいいよね。」
昔習っていたという華道の、天・地・人を意識しながら…
I様らしい作品に仕上がりそうです。
さぁ、でき上がりです!
皆様、晴れやかな笑顔です!
フラワーのときに撮る写真は、
いつも明るい表情が多いように思います。
これは、きっとお花・緑の本来の力なのでしょうね。
おや、ピースサインをして満足げなT様のところに、
施設長がいらっしゃいました。
「Tさん、綺麗ですね~。 お上手ですよ!」
「あたしゃお花なんてやったことないんだよ、
長年豆腐しか扱ってなかったからね…」
ほめられてT様、なんとも嬉しそうにことばを返しています。
一方、フラワーアレンジメントにいつもご参加下さっているN様、
講師の大澤先生とじっくり話し合っています。
「先生、どう?」
「そうですね…今のままでも素敵だけど、
私ならカーネーションをもう少し切って、この向きに…。
あと、緑もこう…寄せたら少しお花に視線がいくようになるかな…。」
「なるほどね~。やっぱりちゃんとプロに訊くと違うねぇ!」
本当のお教室のような、
高度なやり取りが続きます。
W様は、どうしてもお手本通りに挿したい!と
四苦八苦。
「自分の好きなように、で大丈夫なのよ!」と職員もアドバイスしますが、
緻密なW様、それでは納得がいかないようです。
「これは…こうかしら……。」
「……ちょっと違う、でも何が違うかわからない…。」
少しずつ長さを変え、角度を変え、
大澤先生にも手伝ってもらいながら、
最後には満足のいく作品に仕上げられたようでした。
毎回、同じ材料を使っても、
個性豊かな作品ができ上がるフラワーアレンジメント!
手伝っている職員の方も、
いつもわくわく、
楽しみなひと時です。
来月は新緑? それとも、ちょっと早めの母の日でしょうか。
大澤先生、またお待ちしています!