4月26日(水)、岩﨑 花奈絵様とそのお母様に
ご来所頂きました。
花奈絵さんは、早産の後遺症で脳性麻痺となり、
四肢体幹機能に障害をお持ちです。
しかし、お姉さんの発表会に憧れてピアノを習い始め、
指一本でも弾けるように…とお教室の先生やお母様と共に工夫とお稽古を重ねられ、
現在では、お母様との連弾を中心に、
国内はもとより海外でも様々な活躍をされていらっしゃるのだとか。
コンサートは、皆様がよく御存じのクラシックナンバー「アヴェ・マリア」からスタート。
「花」や「朧月夜」等の童謡や、
「見上げてごらん夜の星を」等懐かしい歌曲をご披露いただきました。
皆様、真剣に聴き入っています!
岩崎様のご近所さんだという秋月の清掃職員さんも、
お友だちを誘ってわざわざお休みの日にいらして下さいました。
「世界的に活躍されてるっていうのは噂にきいていたから、
是非一度コンサートを聴いてみたかったの。でも中々機会がなくて…
まさか自分の職場で、とは思わなかったけど(笑)!」
こちらでは、入居者T様とF様が仲良くお喋りしながら楽しまれていました。
「早産だって!」
「そりゃあ、小さい頃は、お母さん、心配したろうね。」
「でもこうやってピアノを聴かせてくれて、立派、りっぱ!偉いねぇ~!」
「あの子も偉いけど、お母さんが偉いねぇ~…私も3人育てたんだよ!」
子育て自慢、苦労話は、
尽きることなく暫く続きました。
S様と職員Aは、
少しでも演奏している手元を見たい!と中央の席で鑑賞中。
「凄いね、一つの指で。あんなに見事に。」
「なんだか二人とも楽しそうだね。」
「障害が重くてもピアノが楽しめるということを世界中の人々に伝えたい。」
それが花奈絵さんの夢だそうです。
一本の指が奏でる繊細な、しかし力強いメロディーは、
まるで彼女の想いそのもののようでした。
きっと皆様の耳に、そして心に、届いたことでしょう。
しめくくりは童謡「ふるさと」、大合唱となりました。
またのご来所を楽しみにしています!